2020年2月15日土曜日

井田裕也という男

2020/2/15 AM:3:00
起きたら仕事だから、寝なきゃ
起きたら仕事だから、寝なきゃ

そう考えながら3時間経った。
色んな感情が巡り巡って止まらない。

井田裕也という男が死んだ。
俺にとってかけがえのない友達でありライバルであり先輩。そんな人。

初めて会ったのは今から10年くらい前。
府中Flightというライブハウス。
彼はライブハウスのオムニバスのV.Aのレコ発ツアーで関東のライブハウスを巡っていた。

当時彼はRAGNAROCKSというバンドで唄っていた。
ライブがとてもカッコ良くて、打ち上げで話してすぐに仲良くなった。
なんで初対面であんなに仲良くなれたんだろうって不思議だったけど
今思えばそれも全部彼の懐の深さがあったからなんだと思う。

そこから俺の節目にはいつも彼がいてくれた。
耳が聴こえなくなって、ライブ活動をストップする時の最後のライブも
その休止から再び活動を再開する時のライブも
僕の結婚式でも
いつも彼の歌を聴いていた。

彼は埼玉、俺は東京に住んでて
会う時はいつもちょっとした旅行みたいな気持ちだったけど
ライブでもないのに飲みに行ったりして
音楽で出会った仲間と音楽を介さなくても会いたいと思える
そんな風に感じさせてくれる数少ない人だった。

えはらよしはる
中村ユウイチ
topaz
この3人でずーっと仲良くしてきて
「じゃあ3人でイベントやろう!」って言い出して開催されたのが「Door」というイベント
アー写撮って、フライヤー作って、3人でテーマソングを書いて
スタジオが予約取れなくてカラオケでリハしたよね。帰りに焼肉食った。

夢見てたような何万人ものお客さんを集めたイベントではなかった。
でも3人でいられることが何より楽しかったし、観に来てくれた人には絶対それが伝わってると思う。

正直ね、これから先もずっと一緒にいられると思ってたから
急にいなくなっちゃって、こっちは心の整理が全然つかないんだよ。
行方不明になったってTwitterで見たときに
見つかった時はどんな理由であれ抱きしめて、文句言ってやろうと思ってたんだよ。

彼のことを必要としている人が彼の周りには沢山いるんだって
今回の騒動の中で再認識した。少し嫉妬もした。
そんな人達はこれから先の人生を彼なしで過ごさなきゃいけない。
俺もその1人。

でもSNSでもYoutubeでも携帯の中でも至る所に彼はいる。
彼がいた証拠はネット上に沢山ある。勿論それぞれの心の中にも。

もう叶わないってわかってるけど、これからも一緒に歳を重ねたかった。
えはらと3人で大宮の汚い居酒屋で何時間も話したかった。
彼の成功を見たかったし、俺の成功を見て欲しかった。

彼の分まで生きる。なんて大それたことは言わないけど
彼が生きようとした今日、明日を俺なりに精一杯生きてみるよ。

色んな感情がブワーッてなって、5年ぶりにブログを書いたけど
やっぱり全然整理つかないわ。

彼と出会わなきゃこんな感情にならなくて済んだけど
それでも俺は彼に会えて良かった。

俺が天国行く頃には、井田さんは天国ベテランだと思うから
道案内でもしてよね。
33年間本当にお疲れ様でした。
これからも宜しく。

中村ユウイチ


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